2021.2.1

2月になった。

 

1月にアウターを買った。内ポケットとシークレットポケットがあって、表には大きめのポケットも付いている。

最近買ったエッセイ本がちょうど忍ばせられるくらいの大きさ。通勤電車でポケットから取り出して読んでは電車を降りるときにポケットにしまう、そんな生活を続けていた。

ある日、本のページを挟む左手の感覚から残りページが少なくなっていることに気が付いて読むペースを落とした。

映画でもアニメでも漫画でもなんでもそうなんだけど、何かが終わってしまうことに対してとてつもない寂しさを覚える。ぽっかり穴が開くような感覚はあまり味わいたくないからだ。メンタリストもプリズンブレイクも最後まで観られていない。

それでも、エッセイ本は最後まで読んでしまった。この人の文章からは元気をもらえた。話が多すぎて最初の方は記憶がおぼろげだ。何度か読み返そうと思う。

だから、ポケットにはこの本を変わらず忍ばせておく。次に読みたくなる本を見つけるまでは。